アメリカの大学寮で1年間過ごしてみた感想

 

 

みなさん、こんにちは。今日もフロリダは真夏の暑さです。

 

留学が決まった後で決めなければいけない”滞在先” の形態。種類がいくつもありますよね、大学寮、ホストファミリー、そしてアパート。私も初めて留学行くときにはすごく悩みに悩んだので、少しでも現地の体験談をお伝えできればな、と思います。

今回はその種類のうちの1つ「大学寮」について気付いたこと、感じたことを書いていきます。(いつか選ぶ際の注意点・方法について紹介できればなと思います。)

アメリカ大学に留学約4年、今まで

  • ホストファミリー(1年半)
  • 友達と2人でルームシェア(半年)
  • 外国人7人とシェアハウス(半年)
  • 大学寮(1年間)←現在

と様々な滞在スタイルを経験してきました。 

こんなに転々としているのか?と驚く方もいるかもしれませんが、滞在先を変えるのは珍しくはなく、自分が快適に住むためには普通のことであるという認識でした。

契約期間は6か月,1年間契約が多く、場所や環境が合わないと感じれば契約期間が終わりとともに新しいところに移るという感じでした。

では、さっそく「大学寮」についてをご紹介します。

まず、大学寮の特徴、次に過ごしてみた感想を書こうと思います

 

値段

意外かもしれないが、

寮が他の滞在方法よりも高い。


大学外にある普通のアパートメントの相場

1人$650~900


大学の寮(ルームメイト1人と共同部屋)

1人$800~1000

●理由:寮の設備の良さ

ーエレベーター

ー寮生向けの定期イベント

ー公共の場を平日掃除してくれる 管理人がいる

ーRA(寮学生の監督役)やスタッフ ががいるので安心

ーテレビと勉強部屋が階ごとに設置

ー週2回の Tutor Session

部屋

ルームメイトと共同部屋か一人部屋か選べます

共同部屋の場合、2~4人と同じ部屋を共有します。

位置

大学内にあるのでクラスまで徒歩10~15分の距離

図書館は留学生活で最も利用している施設なので、寮から近いのでとても便利

寮生でも車を所持している人が10~20%

(留学生の寮生で車保持者は少ない)

大学外でバイトして必要などの理由。

大学寮の種類

アパートメント式

Traditional Style

Suite Style

(全部大学内にある)

大まかに分けると、部屋の中にシャワー、トイレがついてるか、階ごとで共同か等。

食事

カフェテリアが近くにありそこで毎食するのが主流

寮にキッチンはあるが利用する人は少ないので、自分で料理したい人は他の生徒と時間が被ることはほぼない。

大学寮の種類2

ほとんどの寮が普通ですが、中には専攻や興味で分けた寮も少ないがある。
例)教育、ビジネス、LGBD、生物等

専攻の寮ではその分野のプログラムがあったりするので参加をすると色んな機会がもらえる

 

*Tutorとは特定の科目が得意な生徒がその科目の学習サポートをしてくれることです(大学生による家庭教師みたいなものです)

*州、大学によって上記の項目の内容(規模、設備、値段)はかなり変わりますので、あくまで1人の留学先の体験談としてお読みください。

 

寮のイメージといえば、学生同士の交流が盛ん!でもルームメイトと仲が合わなかったらどうしようと楽しそうな一面と少し心配な部分があると思います。

 

国際交流が目的なら寮は最高な滞在先!

 

実際に私が住んでみて、色んな国の人と知り合う事ができました。みんな違う専攻の人なので、ネットワークが幅広くなりやすいです。 また1年のイベントを一緒に体験できるのはいい思い出になります(大きいフットボール大会Super BowlやThanksgiving, Halloweenなど )。盛り上がりも周りの雰囲気も、ザ・アメリカでとても楽しい想い出になると思います。

色んな種類の滞在先の中で一番人と交流をすることが出来るのではないかと思います。

 

寮は騒がしいイメージだけど実際は?

夜もずっと騒がしいんじゃなと心配する方もいると思いますが、そうです、騒がしいです。朝1~2時までは騒がしいのが続きます。階ごとに交流スペースがあり、そこにTVがあるのでほぼ毎晩そこでビデオゲームや映画を見ている人たちがいます。そこは騒がしいですが、そのスペースから部屋が近くなければ、部屋の中からだと音が大分聞こえなくなります。なので他の生徒たちは、交流スペースが騒がしくても自分の部屋で勉強に取り組んだり、睡眠をとることが出来ています。そしてパーティーの多いイメージのある寮ですが、寮には未成年も住んでいるので、飲酒のパーティーは大学によって規制されているので安心です。

 

ルームメイトとは積極的に話し合いをするべき

 

ルームメイトですが、良い人にあたるかは運にもよるのかなと思います。そして良い人でも一緒に同じ部屋で過ごす上で話し合いの状況は出てくると思います。私の場合は初日に2人でルールを決めました。

1)1週間に1回は掃除する

2)夜8時以降は友達を部屋に入れない

3)友達を部屋に連れてくる時は前もって連絡をする

4)部屋から出るときは鍵を閉める

全部簡単なことだろうかと思いますが、話し合っておくことでお互いの居心地の良さを保つことが出来ます。そして最初に話すことで、次に何か直してほしいなと思うことが出来たときに、相手に話を持っていきやすくなります。ルームメイト自体は話合うとは失礼にあたるのかなあと考えてしまいがちですが、仲が悪くなることもなく、逆にお互いの理解を深められる良い機会です。相手の方からしたら言わないで我慢して何故か雰囲気が悪くなっている方が嫌なのかもしれませんね。

いきなり話したら何も思いつかないと思う場合は、事前に自分がいやだなと思うことを書き出しておくことをお勧めします。

 

そして部屋決めの前に、①禁煙者・喫煙者、②夜型・朝型、③綺麗好きか、大雑把か などいくつかのアンケートを元に部屋が振り与えられます。ですがそれらは性格や価値観とはあまり関係ないので、ルームメイトに会うまでは実際どきどきです。

合わなかったり変更したい場合は(寮にもよりますが)一定期間後に変更の届けを出すことができます。(私の大学だと学期が始まって約3週間後に届けが出せます)変更している人も知り合いに何人かいたので変更しやすい雰囲気です。また一緒に住みたい友達がすでにいる場合は、書類を提出したら、一緒に住めることができます。

ルームメイトはアメリカ育ちの人で、考え方や行動も生活も全然違ったことから最初に会ったときはとても不安でやっていけるのかなと思いましたが、カフェテリアやイベントに一緒に行ったり寝る前に色んな話をしたり、性格は違えど理解できるようになり、対立を乗り越えたこともあり、一生の友達になれました。気が許せる関係になれた以外にもルームメイトという寮のスタイルを選んだことにより、アメリカの文化を直に感じることになりました。そして対立などありましたが、ルームメイトと過ごすことで、たくさん異文化体験をできたと思います。

 

 

ルームメイトと過ごして触れたアメリカ文化

  • 意思表示の重要さ(考え方が違うので、小さいことでも相手に伝える努力が大事だと学びました、エアコンの温度を変えるときも伝えます)
  • アメリカの色んな流行りが分かるようになる(今だと HQ TriviaやBlack Mirror)
  • アメリカ人の考え方に触れることができる

 

留学前からアメリカのドラマなどを見て、アメリカの寮生活に憧れがありました。

一緒に学校に行ったり、部屋をデコレーションしたり、想像していたアメリカの寮生活を体験してみたいという想いで、寮生活にしましたが、それ以上の経験、学びが沢山の人と出会い交流する中でありました。フットワークも軽くなり、相手の文化の理解力も高まり、たくさんの機会や刺激がある場所だと思います。

もちろん慣れない文化でストレスがたまり、人付き合いで上手くいかないことも多いでしょうが、それは違う国に来て留学しているので今しかできない貴重な経験を体験しているだと思って楽しむというのも、いいのではないでしょうか。